前回のコラム「矯正治療に抜歯は必要?」で抜歯の考え方についてご説明しました。
今回はお子さんの抜歯について補足させていただきます。
お子さんの場合は成長期であり、抜歯をして歯並びを整えても上下顎の成長に伴い、また歯並びが変わってしまうことがあります。
不必要な抜歯を避けるためにも、成長期の間は様子を見ることもあります。
また、歯並びは遺伝の影響も受けるので、お子さんはご家族や親戚の方と顔つきが似てきます。
そのため問診の際に気になった場合は、「ご家族の方に骨格性の不正咬合で手術を受けた方はいらっしゃいますか」「ご家族や親戚の方に受け口の方はいらっしゃいますか」などとご家族や親戚の方の歯並びの状態を確認させていただくこともございます。
事前に成長後の骨格や歯並びを出来る限り把握して、考えられるリスクを予想することでより安心で安全な治療につなげたいと考えております。
矯正治療を実施するか、成長が止まるまでの間は様子を見るかなど、患者さんに納得して選択いただけるように丁寧な説明を心がけております。
お子さんの歯並びでお悩みの方はお気軽にご相談ください。