リテーナーの重要性・後戻りの原因について

歯並びはきれいになってからのアフターケアが重要

人の歯並びは一生変わり続けます

矯正歯科装置をつけている時の歯の状態は、もとの歯の状態とは違うと言えます。矯正をしたら、その位置で歯が一生固定されるというわけではありません。

なるべく良い状態で一生涯を通じて保持するためには、リテーナー(保定装置)を適切に長く使っていただくことと、親知らずの管理・歯が動く原因を正しくご理解いただく必要があります。

Pointリテーナーは半永久的に継続する必要があります

皆さんは、眼科でメガネやコンタクトを処方されて「これはいつまで使いますか?」と聞くことはないと思います。 なぜなら、目は経年的に悪くなることを知っているからです。

それと歯並びは同じです。
なぜか口の中の治療については、治療行為が終わったら何もしなくても一生変わらないはずだと思っている方が多いように思います。

後述する、後戻りの原因にもあるように、歯並びもさまざまな原因によって、後戻りしていきます。
そのため、リテーナーを半永久的に装着し続けることが必要になります。
そうすることで、理想の歯並びを維持し続けることができるのです。

矯正治療後の来院間隔と
リテーナーの装着頻度について

矯正装置を撤去後、定期的なメンテナンスを実施します。

リテーナーは、セット後1年間は24時間の使用、1年経過後は最低限夜間の使用を継続していただくようお願いしています。装着頻度を守っていただければ、後戻りを最小限に抑えることができます。

Check他院で矯正治療後、後戻りのご相談について

歯並びが元に戻ってしまうことを“後戻り”と言います。
しかし、完全にもとの歯並びと同じようになることは極めて稀です。とはいえ、きちんと保定をしないと、残念ながら少しずつ変化します。矯正治療後の歯並びは人によって異なりますが、舌癖(ベロの癖)などによって歯の位置を変えてしまう事もあります。
歯ぎしりや舌癖等、歯を動かしてしまう原因が無いかしっかり診ていく必要がありますし、その原因とうまく付き合っていく必要があります。

当院でも他院で治療を受けた方の矯正治療は可能ですが、ここでお伝えしたいことは、後戻りをしないようにまずはリテーナーを正しい期間で、正しく装着すること、そして歯が動く原因をご理解いただくことが重要です。

矯正治療後、
後戻りをする主な原因3つ

後戻りのご相談時の主な原因として、
以下の3点があげられます。

  1. ①リテーナーの不適切な使用や維持
    歯並び矯正治療を終えた後、リテーナー(保定装置)を装着することが一般的です。しかし、リテーナーの使用を怠ったり、使用時間、使用方法が不適切な場合、歯が元の位置に戻る可能性があります。
  2. ②成長や加齢
    顎の成長や身体の成長に伴って、歯並びは変化することがあります。特に成長期や加齢によって、歯並びに微妙な変化が生じることがあり、それが歯並びの後戻りに影響を与えることがあります。
  3. ③不良習癖
    日常生活において、舌突出癖、指しゃぶりなどの不良習癖を続けていると、せっかく矯正治療を実施しても元に戻ってしまうことがあります。

後戻りしない為に大切なこと

  1. 適切な治療を受けること
  2. 治療によって得た正しい噛み合わせを安定化させるリテーナー(保定装置)を装着すること
  3. 保定期間を長くキープすること
  4. 親知らずがある場合には、歯並びに及ぼす影響を考慮し、適切な時期に抜歯を行うこと
    (必ずしも、親知らずを抜歯しなければいけないということはありません。生え方にもよります。)