資格の
制度改定までの歴史
矯正治療を選ぶ際、みなさんはどのような基準で治療先を
決めていますか?
通いやすさや料金、クリニックの雰囲気など、人によって基準はさまざまですが、「誰が治療を行うか」ということも、治療結果に大きな影響を与える重要なポイントではないでしょうか。ホームページやSNSで情報を集める方も多いと思います。
矯正歯科には「矯正専門」に関する資格があり、これまで3つの異なる団体がそれぞれに専門医資格を発行していました。
皆さんも「矯正歯科専門医」の肩書きを目にしたことがあるかもしれません。しかし、このような複数の制度が逆に矯正治療先を探している方に対して混乱を招く恐れがあるとして、厚生労働省から改善の必要性が指摘がありました。
そのため、各団体は協議を重ね、約4年の歳月をかけて、矯正歯科専門医資格を1つに統一することが決定しました。この新しい制度により、より分かりやすく、信頼できる基準で矯正歯科専門医を選べるようになります。矯正歯科治療をどこで受けたら良いか迷っている方への一つの指標が出来たのです。
Check制度改定までの流れ
これまで
矯正歯科の「専門医制度」は以下の3つの団体で存在していた。
- 公益社団法人 日本矯正歯科学会
- 一般社団法人 日本矯正歯科協会
- 特定非営利活動法人 日本成人矯正歯科学会
2020年4月頃
新型コロナウイルスの流行中に、国際会議場で「第一回矯正歯科統一専門医試験」が行われました。
この試験に合格した歯科医師のみ、正式に「矯正歯科専門医」として認められるようになりました。
約4年をかけて協議
各学会や協会での話し合いや、厚生労働省での手続きなどが行われました。
2024年9月13日
厚生労働省から医療広告ガイドラインの改定の通達がありました。
改定内容は、日本歯科専門医機構が認定した矯正歯科専門医※のみ広告をして良いということに決まりました。
※2024年時点では全国で201名
(うち岐阜では2名)
Point図でわかる!矯正歯科の基本知識
インターネットの普及で、私たちは多様な情報に簡単にアクセスできるようになりました。
しかし、その一方で誤った情報が広がるリスクも増えています。
歯科医院はコンビニの数より多くあり、矯正治療は歯科医であれば誰でもできます。矯正治療は多くの歯科医師が行い料金設定も歯科医院によって自由に決められる自費診療です。信頼できるクリニックを慎重に選ぶことが大切です。一生のお付き合いになる矯正治療だからこそ、決して費用だけでなく、納得のいく治療先を見つけていただきたいと思います。
矯正歯科治療を担当する歯科医師の経験や資格の有無
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誰が治療を担当するのか
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担当歯科医師の経験・資格
最近の傾向として、矯正治療は、非常勤の歯科医師へ業務委託している歯科医院も増えています
矯正治療が受けられる
治療先の種類
診療補助を担当する歯科衛生士
歯科医院の数に比例するように、矯正治療に対する専門知識を得ている歯科衛生士の数は少ない状況です。
日本の現状では、治療を担当する歯科医師の勤務形態・経験・資格は各歯科医院によって大きく異なります。同じ「矯正治療」でも誰が担当するのか?などは事前に確認したほうが安心できるのではないでしょうか。
Pick up矯正治療を始める前に
よくあるご質問にお答えする特集ページを作成しました。誤った情報によって、誤解をされている方もいます。
詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。